iPhoneXはiPhoneシリーズにおいても節目のモデルということで、充電方式やオーディオ品質など、あらゆる面でこれまでにはない試みが詰め込まれるだろうと期待されています。そうした試みのうち、もっとも注目度が高いのが入力インターフェースで、Bluetoothキーボードが実装されるのではないかとの見方が強まっています。BluetoothキーボードによってiPhoneシリーズにどのような変化が表れるのでしょうか。Bluetoothキーボードが実装された場合のメリットや使いこなすポイントなどを入力方式の変遷もまじえてまとめました。
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本当にiPhoneXでBluetoothキーボードが使えるようになる?
Bluetoothキーボードをはじめとする仮想キーボードの実装を待ち望む声は、実はiPhoneシリーズ初期の時代から根強くありました。「iPhone端末をPCのようにクリエイティブに使いたい」というコアなiPhoneユーザーにとってBluetoothキーボードはもはや必須のアクセサリーであり、完璧に使いこなすうえではなくてはならないものなのです。しかしながら、iPhoneシリーズの歴史をたどってみてもわかるように、iPhone7にいたるまで未だに仮想キーボード搭載の気配はありません。この傾向は最新のiPhone7でも引き継がれると考えられており、Bluetoothキーボードの実装はまたしてもおあずけになると思っていたほうがよさそうです。ユーザーのニーズに敏感なAppleがいっこうに仮想キーボードには食指を動かさない背景には、ジョブズ氏の強い意向が見え隠れしています。iPhoneはそもそもスタイラスペンから脱却したところにその出発点があり、指だけで操作できるところにその価値があるとジョブズ氏は考えていました。それがまさに「シンプル・イズ・ベスト」の発想であり、それを基準に考えると仮想キーボードはむしろiPhoneの基本コンセプトから逆行しているという声があるのも事実です。現時点での情報をふまえて総合的に判断するかぎり、iPhoneXでは難しいかもしれないが近い将来Bluetoothキーボードが入力補助アクセサリーとして実装される可能性はゼロではない、というのが現実的な予測のようです。
iPhoneの歴史とともに振り返る入力インターフェースの進化
今でこそ(iPhoneを指で操作する)というのが常識になっていますが、iPhoneが登場するまでは携帯端末は付属アクセサリーのタッチペンによって操作するのが当たり前でした。文字入力は付属のキーボードを接続するかたちで行うため、初期型の携帯端末はサイズが大きく、ちょっとした作業を行うにもかなりのスペースを必要としていました。この状況を不便だと感じ、指で操作する端末を提案したのがスティーブ・ジョブズ氏です。彼は独自の発想によりiPhone端末の小型化をはかり、タッチペンをなくすとともに付属アクセサリーであったQWERTYキーボードをアプリとして内蔵することによってかぎられたスペースでも快適にiPhoneを遣えるようにしました。ジョブズ氏の理想が思う存分詰め込まれたiPhoneシリーズですが、ここにきてスタイラスペンやBluetoothキーボードなど原点回帰の気配を見せているのですから、iPhoneXもひとつの大きなターニングポイントをむかえているのかもしれません。
iPhoneXで搭載されるかどうかはともかく、Bluetoothキーボードそのものは今後のiPhoneシリーズの中核を担うテクノロジーであり、いずれ実装されるだろうと見られています。
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