Appleは自社工場を一切もたず、外部企業から供給された部品を生産拠点によって組み立てるという「サプライチェーン方式」を採用しています。iPhone8でもそのシステムが継承されると見られていますが、その供給網のなかでもとりわけ技術力で存在感を発揮しているのがアルプス電気です。そもそもアルプス電気とはどんな会社なのか、部品供給の面でiPhone8にどの程度貢献しているのか。ビジネスでの動向とからめて検証していきましょう。
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iPhone8の部品供給をささえるアルプス電気の全貌
アルプス電気はAppleやサムスンのように完成された製品を提供する企業ではなく、電子部品の一部を供給する企業です。iPhone8においては内部回路やコネクタ部分の部品供給を行っているとされ、Appleにとってもなくてはならない存在であることは間違いありません。注目のiPhone8に部品を提供しているということで自社株の価格がにわかに上昇し、生産力と技術力において大きな優位に立っています。主力事業としては携帯端末の部品供給のほかに自動車の製造も行っており、今後もAppleにとって主軸企業になっていくだろうと期待されています。
iPhone8でも成功したサプライチェーン方式のメリットとは
iPhone8の生産にはサプライチェーン方式が採用されています。これはつまり、複数の企業が分担してiPhone8の部品供給を行うということで、供給網構築のノウハウにおいてAppleはきわめて高いスキルと先見性をそなえていると言われています。労働コストの安い中国国内などで製品の組み立てを行うことによりトータルの生産コストを抑えることができ、その分本体価格の安さで一般ユーザーに還元できるメリットがあります。また、生産プロセスをかぎりなく分業化しているため、万が一どこかの工程に問題が起きてもそれ以外の企業がそのロスを迅速にカバーでき、取り返しのつかない遅れを未然にふせげるという長所もあります。ただし、大規模な供給網の構築にはそれ相応の資金力が必要であり、安定したサプライチェーン方式が実現できるのはAppleなどの超巨大企業にかぎられるという見方もあります。
アルプス電気の技術力と生産性は世界的にも非常に高く評価されており、iPhone8の完成はアルプス電気の存在なしでは成し遂げられなかったとまで言われています。また、iPhone8の安定供給の背景には巨大なサプライチェーン方式があり、「Appleだからこそここまでできた」という部分が大きいのも事実です。iPhoneシリーズはこれで終わりではありません。9、10とまだ見ぬ新モデルの部品供給にアルプス電気がどの程度の貢献をするのか。今後の動向がますます注目されるところです。
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