日経の報道によれば、電子機器受託製造サービス(EMS)世界最大手である台湾の鴻海(ほんはい)精密工業が発表した2017年1月~3月期の連結決算は、前年同期に比べ2%増、これはiPhoneの組み立て需要が寄与したからだと伝えています。
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iPhoneと鴻海
Nikkei Asian Reviewによれば、シャープの親会社でありiPhoneの組み立ての中枢を担うFoxconnを傘下に持つ鴻海の郭会長が「OLEDパネルの出荷を来年開始する」と記者団に対し語った、とのことです。郭会長は、そのOLEDパネルがApple社向けなのか、スマートフォン用なのかについては明言しませんでしたが、市場関係者は「Apple社は2017年にシャープ製のOLEDパネルを採用する」と予測しています。
2017年のiPhone用OLEDパネルはサムスン製が有力だと報じられてきましたが、Apple社はリスク回避のために主要パーツを複数のサプライヤに発注することが多く、このことからシャープがサプライヤに加わる可能性は十分高いのでは、と日経は伝えています。さらに鴻海はアメリカに8,000億円を投資、これはアメリカにおける液晶工場の新設費とみられ、トランプ大統領に恩を売ることにもなる、と報じています。また、鴻海のシャープ買収の狙いには「Apple社向けディスプレイ受注」があると見られているようです。現在シャープはApple社に液晶パネルを納入しており、ここで、次世代ディスプレイOLEDでも存在感を示すことができるのか、注目が集まりそうだとも伝えています。
台湾メディアでも鴻海とiPhoneの関係を報道、郭会長がアニバーサリーモデルのiPhoneの生産を開始する旨の発表をしたと報じています。アニバーサリーモデルと言われるiPhone8についてはパーツの入手経路やデザイン、機能などの問題から生産が大幅に遅れると懸念されていましたが、今回の報道が真実なら、世間が期待するとおり従来の9月もしくは10月に発売の可能性もある、とTechWebは伝えています。ただし、いまだiPhone7sの生産については語られていません。
シャープの技術力
鴻海の傘下になってからのシャープには新型iPhoneに関し、2016年からiPhone7sもしくはiPhone8にOLEDが採用される、との噂はありましたが、やはりサムスンやLGのOLED採用の傾向が強いのでは、との見方が強くあります。しかし、大資本、鴻海に収まったシャープには技術を活かせるフィールドが用意され、鴻海は中国江南省鄭州市にもスマートフォン向けOLEDパネル量産工場を新設、元々鴻海は鄭州市にiPhoneの組み立て工場を持っているため、パネルも作れば輸送費などコストを抑えられることにもなる、と日経は報じています。ただし、OLEDパネルの量産は技術的にも難しく、Apple社もどのくらいの量が必要なのか不透明、とのことから、シャープの戴正呉社長は2018年に稼働予定、まずは日本の大阪府堺市に設置する試作ラインでの生産がうまくいけば検討する、という考えのようだとも報じています。
シャープについてはまだまだ話が出ており、Bloombergは、シャープが次世代ディスプレイとして期待されるOLEDの供給へ向けApple社と協議している、と匿名の関係者から情報を得ています。また、BGCパートナーズ日本株セールス担当マネジャーのアミール・アンバーザデ氏が「Apple社はシャープがOLEDに乗り出すよう非公式に促してきた」と話しているとも報道。
シャープのOLEDは従来の液晶ディスプレイと比較すると、薄く、そして鮮やかな色彩を表現することができ、このOLEDは鴻海のシャープ買収の重点事業に指定されているらしいのです、この報道をするBloombergのデータによると、シャープは売り上げの27%をApple社から得ているとのことですが、シャープ広報担当からもApple社広報担当者からも回答は得られていない、とのことです。いまだ存在すら不明確なiPhone7s、Plus、そしてiPhone8ですが、今後このiPhone市場で鴻海が成功するかどうかはシャープが鍵を握ってる、と言っても過言ではないかと思われます。
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