iPhone7sではなくiPhone8Plusからデュアルカメラが搭載?

KGIアナリストのMing Ghi Kuo氏が、iPhone7、iPhone7 Plusが発売される前に気になる情報の公開をしていました。それは、2017年に発売が予定されているiPhone7sには、iPhone7 Plusに搭載されたデュアルカメラシステムが搭載はされることがないと言及していたのです。そしてPlusシリーズの「iPhone8 Plus」にのみ、搭載されることになるだろうとも発信していました。

 

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デュアルカメラシステムの最大のメリットは、「ボケ味」

ところで、iPhone Plusで実現したデュアルカメラシステムでの撮影では、どのような写真が撮れるのでしょうか。デュアルカメラシステムは、今までスマートフォン写真でメインだった12MP(メガピクセル)の広角レンズに、同じく12MPの望遠レンズが合わさって、2つのユニットが連携することで撮影が行われるものです。焦点距離を2つ持つことで、iPhone7 Plusのカメラは、今まで一眼レフカメラの大型センサーとレンズでしか表現できなかった、被写界深度の浅い写真が撮影できるようになりました。つまり「ボケ味」を活かした、スッキリとしていて、本格的な写真の撮影ができるようになったのです。

スマートフォンのカメラが、これほどまでに、自然な奥行きを感じることのできる写真を撮影が可能となったことは、写真好きなユーザーにとってはかなり魅力的な機能が追加されたと言えるでしょう。ただ問題点としては、この機能のメリットが万人受けせずに、プロの写真家であったり、写真好きのユーザーに限ってしまうかも知れないということです。さらに製作コストの面でも、問題視されているようです。

問題点は実は、需要やコストよりも以前に、技術的なもの?

2つのカメラを並べて配置しなければならない、デュアルカメラシステムは結局のところPlusシリーズのように大きなサイズ以外は、現時点では技術的に採用するのは難しいと考えられています。

iPhone7では、カメラの性能を上げるために、カメラの大型化やレンズ部が出っ張ってしまうようなデザインになるのは、どうしても避けることはできませんでした。またiPhone6やiPhone6sから、サイズをそのまま変更することなく、カメラを大型化、またさらにiPhone上部にステレオスピーカーを設置したことにより、内部にはますます余裕がなくなってしまったと見られています。これらのことを鑑みても、このまま同じサイズを採用しながら、性能を落とすことなく、デュアルカメラシステムを採用するには、現実的ではないと考えられています。

ただ、iPhone6 PlusやiPhone6s Plusにカメラが2つ入れられる余裕があったのかと言うと、そういうわけでもありません。それでも現実的には問題なく採用されたのですから、もしかすると、2017年に発売予定のiPhone7sでの採用は無理としても、割合近い未来に実現してしまうかも知れませんね。

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