高速のデータ通信が可能か。一般的なスマホユーザーはもちろん、iPhoneXの発売を心待ちにする「Apple信者」にとってはさらに気になるところでしょうが、ここでiPhoneXのデータ速度がそれほど早くないどころか他社に劣るのでは?という懸念が出てきました。どういうことでしょうか。
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Appleの思惑が裏目に?iPhoneX用のモデム開発が進まず計画が頓挫
Appleの本拠地アメリカでは、今年の端末販売はデータ通信の高速化がカギを握ると言われています。2017年5月、通信事業を手がける大手企業・ベライゾンは動画配信やネットテレビのチャンネル増などに備えて、5Gといった超高速の通信に対応できる周波数の使用権を持つ企業を買収しました。買収金額は日本円に換算して3500億円。これはライバル企業であるA&T提示した金額のほぼ2倍です。このように社運を賭けるほどの激しい競争が繰り広げられるスマホ業界ですが、それもそのはず、ネットワーク網が強化することでデータ通信が超高速化すれば、1秒で最大1ギガビットのデータがダウンロードできるそうです。この速度、従来の100倍です。
しかしこの競争からAppleが脱落しそうになっていると言えばどうでしょう。2017年秋にはiPhoneXも発売という話もあるのに、しかも最新技術を搭載して価格は10万円以上との噂もあるのに、データ速度は価格の安い他社製品に劣るかも知れないと不安になるのも無理はありません。
実は今回、iPhoneXの開発に向けたモデムの開発にAppleが難儀しているのです。
インテルとクアルコムの差が埋まらない、iPhoneXはどうなる?
Appleは元々マルチサプライヤーという形式を取っています。これは製造ラインや開発を特定の一社に独占させるのではなく、複数の会社と契約して競合・共同して製造を行うやり方です。マルチサプライヤー形式は災害などで一つの生産ラインが止まる事態になっても、他のラインは稼働しているので安定した供給ができる。そのため価格の変動も最低限に抑えられるなどのメリットがあります。また複数の企業がそれぞれの情報や技術を駆使して製造・開発するので各社の競争になり、結果的に製品の品質向上につながるという利点もあります。
そこでAppleはインテルとクアルコムの2社とサプライヤー契約を結び、1ギガビット対応モデムの開発を急ぎました。しかし開発に成功したのはクアルコムのみ。インテルの方は2017年秋のiPhoneX発売に間に合わないことが分かりました。そのためインテルのモデム完成を待ち、クアルコムのモデムを内蔵したiPhoneXに関しては一部機能を停止する、とも言われています。「iPhoneXのデータ速度が他社に劣る可能性がある」いう噂の真相は、インテルだけがモデム開発に難儀しているということなのです。ですから楽観的な見方をすれば、これだけデータ通信の超高速化が進んでいる以上はApple側も対策を取るでしょう。今後の動向次第では、1ギガビットに対応したクアルコムのモデムを全てのiPhoneXに採用することも、ないとは言えません。
しかしこれまた問題がある、でも方法は一つではない
「じゃあ全部クアルコムにすればいいじゃない」そう思ったことがありました。しかしクアルコムはライセンス契約などの面でAppleと確執があり、さらにApple側は将来的にモデムの供給をインテルとクアルコムとの半々にするとの情報があります。Apple独自で人工衛星を活用した5G化も検討しているようですが、いずれにせよ正式な発表と情報の公開が待たれるところではあります。
ユーザーの間では4Gでも普段使用する分には不便がない、このような混乱を起こしてまで5G の速度なんて必要か?といった懐疑的な意見も散見されます。また5Gの超高速データ通信が不可能でも、iPhoneXはOLEDをディスプレイに採用することで省電力が進み、情報処理のスピードも速くなるそうです。もう少し様子を見てみてもいいのではないでしょうか。
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