iPhone8のみならず、次世代の携帯端末にはなくてはならないとされる有機ELディスプレイ。当然すべてのiPhone8モデルに採用されるのかと思いきや、何と、有機ELディスプレイが実際に搭載されるのは3つのモデルのうちひとつだけという情報が有力視されています。Appleが有機ELディスプレイを3つのモデルすべてに搭載できない複雑な事情について検証していきます。
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できればすべてに搭載したかった!有機ELディスプレイの裏事情
見た目もがらりと変わるということで、ユーザーからも実装が待ち望まれてきた有機ELディスプレイ。しかしながら、ここにきて「すべてのモデルに有機ELディスプレイが搭載されるわけではない」という情報が流れ、ユーザーからも不安の声が上がっています。Appleとしても有機ELディスプレイはいちばんの目玉なのですから、できればすべてのモデルで実装したかったはずです。にもかかわらずそれがかなわないのは、単純に考えればコストの問題だと言われています。有機ELディスプレイは同じ発光方式のLEDディスプレイと比較するとはるかに低いコストで大量生産できますが、それでも1台あたりの生産にはそれ相応のコストがかかり、工場の稼働率をどんなに上げたとしても現時点では1モデルかぎりの搭載が限界だというのです。
Appleの戦略?有機ELディスプレイを限定搭載にした本当の思惑
生産コストの問題は事実のようですが、一方で、Appleはあえて有機ELディスプレイを限定搭載にしたのでは……という憶測も広がっています。つまり、本当ならすべてのモデルに問題なく搭載できるところを意図的に限定搭載にすることでモデルごとの差別化をはかり、ユーザーの購買意欲をかきたてるねらいがあるというのです。また、一部のモデルのみを有機ELディスプレイにすることで万一この新しい試みが不発に終わったとしても影響を最小限に抑えることができ、次期のiPhone9にその失敗をフィードバックできるというメリットがあります。果たして今回の限定搭載が偶発的なものか計画的なものか、それはAppleに聞いてみるしかありません。
有機ELディスプレイの限定搭載についてはふたつの見方があります。ひとつは単純にディスプレイの生産コスト削減のための暫定措置。もうひとつは、新型ディスプレイの評価を長いスパンで見きわめるためのAppleのビジネス戦略。どちらの切にもそれなりに説得力がありますが、今のところは、限定搭載によってユーザー側の選択肢が増えたという風にプラスにとらえておきましょう。
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