iPhone8は落としてはダメ!絶対に!

iPhone8の話題を拾っていると、非常に楽しく笑えるのが様々なデマが飛び交うことですね。中でも、日本人の場合は一般的に科学に弱いのかどうなのか、OLEDが有機エレクトロルミネッセンスのことであると、全然理解してない方も多いようですね。「iPhone8は全面ガラスになるから、落としたら割れる!」なんてデマも、そういったうちの一つでしょう。

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iPhone8のディスプレイについて

iPhone8のディスプレイは、Appleにパーツを供給するメーカーには中国企業が多いのですが、そこへ取材し、どうやら有機EL(機エレクトロルミネッセンス)だろうと憶測されています。恐らくこの情報は、米国のITメディアの情報なので、多少は信頼性も高いのですが、有機ELはガラスではありません。それどころか有機化合物なので、ポリマーに近いのです。従ってこの技術を応用したディスプレイは、緩やかなカーブを付けたり、ディスプレイを薄くする事ができるのです。「割れる」というのが面白い見解ですね。もちろん有機ELは発光材料を加えていますから、強い衝撃を与えれば、表示がおかしくなったり映らなくなったりすることはあり得ます。

従来のディスプレイとの違い

有機ELと従来のディスプレイは、何が違うのでしょうか?それは、有機ELはディスプレイそのものが発光ダイオード、つまり電気を流すと発光するのに対し、従来のディスプレイは「液晶画面」と呼ばれる、2つのガラスや透明素材に分子を並べて、背後から光を照射するんですね。つまりバックライトの有無が最も大きな違いです。従って有機ELは従来の液晶に比べて、光源が必要ないため薄く軽くできるのです。これは有機ELは、ドットとして並ぶ発光体それぞれが光っているのに対し、従来の液晶は常にバックライトで全体を照射しているからですね。構造も簡単で、しかも消費電力を抑えるのと、それにそもそもバックライトの照射がないので、黒をより鮮明に表現する事ができます。

精密機器は落としてはならない

次期発売されるであろうiPhone8も含め、多くの精密電気製品は、手から落としてその衝撃に耐えるほど強靭な耐久性は備えていません。より薄く、より軽量化してきたiPhoneも同様で、それはあくまで使い勝手を考慮したもので、有機ELディスプレイであっても、耐久性を強めているわけではないのです。このあたり、勘違いしてほしくないですね。iPhone8にかぎらず、スマートフォンは落とすなということです。

既に有機ELを採用したスマートフォンは市場にありますし、ワイヤレス充電採用の機種もあります。その中では、OSやデザイン性を重視してきたAppleでは、ようやくこれらの機能に手を付けるようにトレンドに合わせきた感はあります。特にiPhoneはこうしたモバイル市場に革命とも呼べるデバイスでしたから、新しいiPhone8も、是非丁寧な取扱に注意してほしいですね。

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