iPhone8のワイヤレス充電は、どの距離まで充電可能なのか

どこまでが信憑性があるかはわからないのですが、新しいiPhone8は鏡面仕上げでデバイス全体を光沢を維持したまま傷に強いコーティングが施される、この話だけは報道されています。Appleの製品はファンが多いので、非常に曖昧な情報が錯綜していますね。その話題の一つが「ワイヤレス充電」です。

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陽極酸化処理を勘違い?

なぜ新しいiPhone8では、ワイヤレス充電が可能といった”噂”が飛び出してくるのでしょうか?これは報道の中で、ケースに施される光学的反射層の特許技術に、金属の粉末を混ぜたコーティングによって、陽極酸化処理を加えた金属のような光沢を得られると説明されたからです。つまり金属の粉が加わるなら、電極も作れるだろうという発想ですね。この加工の最大の利点は、ケース本体の表面処理を、継ぎ目なく滑らかに出来る点が第一の目的としています。そもそも陽極酸化処理は金属を陽極として、電解質溶液中で電気を加えて金属処理をするコーティングのことです。これって装飾品や宝飾品にすでに使われています。

丈夫な皮膜を作るのが目的

つまりこれも結論から言ってしまえば、従来では傷に弱い素材の性質を、光沢を保ちながら皮膜を丈夫にした特許技術というだけが、報道されたのみで、ワイヤレス充電の話ではありません。このあたり、コーティングそのものが電極になると思い込む、電気に疎い人のありがちな想像力が関係しているのかもしれませんね。実はそもそもワイヤレス充電とは、表面処理とはなんの関係もありません。このワイヤレス充電は既に電気シェーバーでは実用化されていますし、ドコモの製品にも搭載されています。

ワイヤレス充電は、充電器から離して充電は不可能

ワイヤレス充電とは、電気を送る側にデバイスを置くと通電するという仕組みです。従ってデバイスが電極から離れても充電できるわけではないのです。この仕組は、中学生で習う電磁誘導の仕組みを応用しています。この電磁誘導は、充電器にコイルを組み込み、もう片方のデバイスにもコイルを内部装備し、電極に磁石を通すと2つの離れたコイルに電気が流れます。磁力によってコイルに電気を誘導するので、電磁誘導と呼ばれています。つまり素材が通電しているわけではないのです。

科学を知らないと、噂もなかなか面白い話題が飛び出しますね。よく考えてみれば、充電できるほどの電流が空気中を飛び交えば、それこそ至る所で感電しますし、スマートフォンのケースが通電するなら、防水しても水に濡れただけで感電します。笑ってしまいますが、iPhone8がワイヤレス充電になるにしても、コーティング以外の技術が採用されるはずでしょうね。

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